養豚家Dr. YIKAIの白日夢

2021年春版(4,5,6月) Copy Right 2021 Dr.YIKAI Kunio

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2021年4月5日天衣無縫

2021年4月5日 天衣無縫

 「天衣無縫」という四字熟語は「天真爛漫」の意味とよく取り違えられることがある。 「天衣無縫」は五代十国の前蜀の郭翰が著した『霊怪録』が出典で,

郭翰夏日卧庭中,仰視空中,有人冉冉而下,曰:吾織女也。徐視其衣,並無縫。
翰問之,謂曰:天衣本非針線爲也。

註 「răn冉」は,「ゆっくりと」という意味
  「徐視」は「だんだんと静かに見る」という意味
  「並」はここでは「何と」という意味で,否定詞の前に置き,期待に反した気分を表す

という記述がある。 すなわち,織女が着ている天衣は,自然のままで糸や針を使わずに仕立てられている,という意味で,「物事がのままでも十分に美しく,一点の破損や欠点もないさま」を表している。

 一方「天真爛漫」は子供のような無邪気さを表す言葉で,時には自分の思う通りにふるまうために,周囲が呆気にとられることもある。 では,下記の話は「天衣無縫」か「天真爛漫」のどちらであろうか。 もしかすると,単なる「忖度」かもしれないし,皮肉かもしれない。

去る3月20日,悠仁親王殿下に置かれましては,2017年の小学5年の時に小笠原旅行にお越し遊ばされたことを書かれた作文で,北九州子どもノンフィクション文学賞の佳作を取られた,とのことである。 「栴檀は双葉より芳し」というか,国民としては後世の天皇陛下がこの様に賢くあらせられることについては,ご同慶の至りである。 さらに,三年前の旅行の内容を,観光案内のように間違いなくよく記憶(p74~p82)なされていることにも感服する次第である。

 ところで我が日本では,このようなconcourコンクール(仏語)は臣下が競い合い,陛下や殿下はそれに賞を授けるのが,伝統であったように記憶している。 各種の勲章や褒章などの他に,1880年の競馬から始まり,現在大相撲やサッカーなど多くのsportsの天皇杯や,高松宮記念あるいは民間Nobel賞と呼ばれている東久邇宮記念賞など皇族方の名前を冠した菊の紋章入りの賞はいろいろとある。
 一方受賞となると,たとえば昭和天皇はそのヒドロなどに関するご研究の成果が多くの論文や著書になっており,新たに発見された新種は数十種に及に,十分に博士の称号を受けるに値する研究をなされていたにもかかわらず,博士号はお受けにならなかった。

 ところで平成の世になり,川島紀子氏が礼宮文仁親王の妃殿下になることが決まった前後に,現皇嗣殿下は英国留学してOxford大学大学院で動物学を修められた。 学習院大で政治学を学ばれた殿下が,本当に動物学の英語の授業に付いて行けたのかどうか,養豚家としては白日夢の中で幾ばくかの疑問を持っている。
 文仁親王殿下は,Oxford大から1990年に帰国した後すぐに川島紀子氏と結婚しているので,養豚家が考えるに,真面目に研究に打ち込むには時期が悪かったように思う。

 しかし,二人の内親王を授かった後の1996年に,秋篠宮殿下は何と国立総合研究大学院大学から理学博士の称号を得ている。 しかも論文博士である。 養豚家もsimulationで博士の称号を得るのに,研究を始めてから11年かかり,その間5本以上の査読付き専門学会誌論文を通して,やっと論文博士を取得した。 養豚家は大学での専門は電子工学で,当時の通商産業省の研究所で3年半,出身大学に戻って助手として3年ほどcomputerに関する研究をやってきた。 このような下地があったにもかかわらず,論文博士のhurdleはこのように高いのである。
 国立総合研究大学院大学の教授陣が,秋篠宮に対して何らかの忖度を働かせた,という白昼夢を見る権利が,養豚家にはあるような気がする。

 次に1993年の1月に小和田雅子氏が皇太子妃に決定すると,同年4月に秋篠宮妃殿下は,眞子内親王の子育て中にも拘らず,何故か学習院大大学院の心理学修士課程に進み,佳子内親王を1994年に産んだすぐ後の1995年に修了した。
 通常は1歳児の育児中や産前の一番厳しい時期に,修士論文の執筆のような精神を集中する作業はしないほうよいのであろうが,誰かが忖度して修士論文に必要な内容を代筆あるいは示唆すれば,後はパソコンで処理するだけ済む。 さほどの負担は感じなかったのであろうか,と養豚家は白日夢を見る。 多分,皇太子妃の学歴を見て,負けないようにしたのであろう。

 さらに,紀子妃は2006年に悠仁親王を産むと,お茶水大の人間発達教育科学研究所の特別招聘研究員という,前にも後にも紀子妃のみという不思議な地位を手に入れ,その地位が持つ資格で2010年に,悠仁親王をお茶水大附属幼稚園にこれまた特別枠で,一般国民の入園枠を一人排除して入園させた。 この枠も空前絶後で,悠仁親王の入園時にのみに使われただけである。
 その後,悠仁親王が心太ところてん式にお茶水大附属小に進学する2013年には,秋篠宮妃殿下はお茶水大から論文での博士号をもぎ取った。 これで,秋篠宮ご夫妻は,博士号をお持ちではない当時の皇太子殿下夫妻に対し,学歴ロンダリング(laundering:洗濯する,黒いことや劣ることから浄化するという意味に使っている)で上位に立ったと思ったのであろう,と白日夢を見る。

 さて,お二人の内親王はと言うと,AO入試という,皇族ならただ名前を書けばそれが一芸になってしまうという特典を利用して,難関大と言われているICUに進学した。 佳子さまは,2013年に学習院大にはそれまでなかった教育学科を新設させてまで進学したが,1年ちょっとで退学し,AO入試でICUに学歴ロンダリングした。 教育学科の授業内容がつまらなかったのか,政治学科を出た父親と同じように授業に着いて行けなかったのかは,白日夢では分からなかった。
 でも,こうした信義にもとる行為は俗に「後足で砂をかける」と言って,庶民ならまだしも高貴なお方がするものでは到底ないし,ヤクザの世界では命を取られる,と養豚家は白日夢を見ている。

 さらに,まだ眞子内親王の恋人でしかなった小室圭氏がICU卒業後,三菱東京UFJ銀行に就職したり,突然銀行を辞めて一橋大の大学院に進学できた件にも,受け入れ側の忖度が働いていたのではないか,という巷の噂が飛び交っている。 白日夢はしょせん夢であるから,細かいことは五里霧中ではある。

 まとめると,秋篠宮家の方々とその長女の婚約内定者の学歴欲というか名誉欲は,以上のようにわれわれ下々の人間が想像する以上であるが,これを天衣無縫と断じる人はほとんど居まい。 また天真爛漫であると言うには程遠く,単なる忖度を利用した自己主張でしかないように思える。
 これらの赫々たる学歴などのことは,週刊誌や月刊誌を使って盛んに喧伝され,秋篠宮家は理想的な家族像として日本国民に虚像を見せてきた。 一方皇太子殿下ご一家に対しては,西尾幹二などの超保守派の論客が積極的に,秋篠宮家に皇太子を譲位せよとか,離婚せよ,という不敬極まる言動を自由に吐かせてきた。

 養豚家は多分秋篠宮家の内の一人を陛下と呼ばなくてはならなくなる時代には,この世に生を持っていないと思う。 しかし,秋篠宮家が今後もこのようなお考えのまま,皇統を保持しようと思っているなら,今の時点でも白日夢として国民の多くに愛想を尽かされた皇室の将来が見えてくる。


養豚家の白日夢-2021年春版(4,5,6月)
未完