Dr. YIKAIの言いたい放題「日本の世相と中国関係」

2007年版 Copy Right 2007 Dr.YIKAI Kunio

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2007年4月9日 滅びの笛の音
2007年5月5日 端午の節句
2007年7月31日 一党独裁
2007年11月5日 歴史の転機

2007年4月9日 滅びの笛の音

 統一地方選挙の前半が終わり,東京都では大方の予想通り,復古主義者の前知事が大差で再選された。対抗する候補が弱過ぎたということだが,都民のバカさ加減にはあきれて物が言えない。
 多くの人はこの武断派の人間に決断力があると勘違いしているようであるが,彼が声高に主張しているのは日本を戦前のような形にするための行動だけである。そして殿様にでもなったつもりで都民を嘗めきっているのであるが,歴史観や世界観がないほとんどの都民は殿様のイケイケgo,に騙されてしまっている。

 この知事の主張には,東京の将来を見据えた観点がまったく欠如している。Olympic招致に狂うなど,Olympicを口実にした開発に涌く中国北京と同じ,この知事が忌み嫌う中国人的発想なのである。相変わらずの土建業者向けの開発思想でしかない。
 現都庁庁舎を初め,醜悪な姿をさらしている東京をどうやって住みよい環境に変えていくか,という考えはまったくない。
 ただただ,国家斉唱や国旗掲揚にこだわり,半島の北にある国と同じように統治者に対しての無条件な忠誠心を求め,バカな都民を作ろうとしている。
 そして常に自分の固定観念に基づいた妄言(註1)を吐いて反省をしたことがない。

 一般に新商品や新しい機構の耐用年数は30年と言われている。それは人が成人しもっとも脚光を浴びていられる時間とほぼ等しい。彼はすでに齢70を過ぎ,賞味期限が過ぎた老害人間なのである。
 そうでなければ,いい年をした売れない画家の石原延啓(註2)を“余人を以って替えがたい。”などという戯れ言で,都民の税金で海外に贅沢旅行させたり しない。もしそれだけの人物なら,親の七光にすがったりしないで,自分で立派にやって行けるはずである。私は寡聞にしてこの人に,そんなにすごい業績が あったということを知らない。
 吉田茂元総理とその倅の作家吉田健一との関係を思い出して欲しい,彼らはお互いにかばい合ったり,税金で助け合ったりしたことはなかった。政治は公であり,親子は私である。一流の人士はこのようでなければならないし,そうでなければ政治家としてわれわれが推戴するに値しない。
 知事の子供の行動は,まるで中国で汚職に走っている「太子党」(註3)にそっくりである。

 いま日本は改革,改革と言っているが,じつは教育と家庭環境に関しては,明治憲法下に戻そうという荒唐無稽な妄想に囚われている都知事のような人物が地方の首長や自民党の国会議員にとても多い。男だけではなく自民党の女性議員も,女性を縛りつけていた古い倫理観を国民に強制しようと企むエロオヤジ共に加担するだけでなく,積極的に動いている。
 とっくに耐用期限が過ぎた思想を戦後60年過ぎた今も使い続けようというのだから,これらの人物に投票している日本人のバカさ加減には呆れて物が言えない。今聞えている日本の滅びの笛音は,中国や米国が吹いているのではなく,日本人が自ら望んで吹いているのだ。

註1:
 都知事は2007年4月8日の夜,自分の選挙での勝利に気をよくして,“神戸の地震の時なんかは(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなったわけですよね。”と発言した。
 国家主義を前面に出だして,何がなんでも自衛隊の意義を高めようという下司の根性である。自衛隊は,対中国戦線でもっと積極的に展開すべきなのであり,国内の災害出動などに意義を見だしてもらってはこまるのである。
 自衛隊は尖閣諸島とその領海内への中国の侵略行為に,もっと断固として立ち向かうために,われわれは税金を払っているのである。

註2:
 都知事の四男:延啓(のぶひろ)はいま40歳という歳で,まだ唯々諾々と父親の脛を齧っている。

註3:
 中国の共産党幹部の子弟のこと。親の七光で経済的利益を得たり,女性に対しての陵辱を行っていることが多い。韓国・台湾でも大統領や総統の親族が汚職などに連なる例は非常に多い。


2007年5月5日 端午の節句

 今日は子供の日である。もともとは旧暦の5月5日(今年は6月15日)に行われていた「端午節」を現代風に焼き直したものである。日本では江戸時代頃にはいつの間にか武者人形を飾ったりするようになり,男の子が無事大きくなるように願いを込めたものと思われる。
 したがって端午節は元々男の子専用の節句ではなかった。そして日本では柏餅と粽がこの日のお祝いの食べ物である。

 ちなみに,日本で柏餅に使うブナ科の“柏”はまったく異なる樹で,中国に本来あるヒノキ科の「柏」の字を流用して,いつの間にか混同されてしまっている。
 「柏」は松や杉と似た針葉樹で,中国では「松柏」と並び称されているくらいであるから,同じような場所に生えている。
 事実,私も中国山西省の省都太原の郊外にある晋祠という,古代からの建築群の中に生えている樹齢2,000年を越えるという「周柏」を見たときには,杉の樹に松の葉が付いている,思ったものである。

 話は粽に戻るが,一般には,汨羅に身を投じた戦国時代の楚の政治家屈原の遺体が魚に食べられないように,粽を魚の餌にしたのが始まり,という解説が付いている。
 事実は多分異なると思われるが,清廉潔白だった屈原に人気があったということである。また,粽は「米魚之郷」と言われた江南の地の食物として,もっと古来から伝わっていたものであろう。

 楚の「大夫」であった屈原が,なぜ政界を追われたかについては,彼が書いた難解至極な詩「離騒」を読んでも理解できない。ただ,現実迎合主義者の力が,理想主義者の上を行くというのは何時の世にもあることなので,異とするには足らない。
 屈原の場合も,密かに自己の一族の安全だけを嘘つきの秦から保証された親秦論者が,政界で多数を占めたということである。

 二千数百年後の東Asiaの小国でも同じことが起こりそうである。とくに台湾については先日の4月29日に,連戦元国民党主席が中国大陸で胡錦涛国家主席と会談し,大陸迎合主義の幟旗を明確にしたようである。まあ,台湾は楚ほどの大国ではないので,それでよいのかもしれない。
 韓国でも現盧武鉉大統領は,日本統治下で過去日本に協力した人物の遺族の財産を没収するという暴挙に出ている。さらに,今では時代遅れの反米運動も反日運動と並行して韓国国内で行われている。

 これらの行動は,この両国が西方の大国(この言葉は戦国時代には「秦」を指していた)に胡麻を擦っていくことで,国の安全を保とうと考えていることを意味しているに他ならない。
 しかし,古来中原の民を中心に構成されて来た中国人は,何時の時代にもたいへん好戦的な政権を樹立して来た。秦と「連衡」して国の安泰が図れるという構図は,歴史を見る限り成り立っていない。
 歴史が将来も事実を裏切らないとすると,日本を含むこれらの東Asiaの小国は,西の大国と連衡して国を保つことはあり得ないと,断定できる。東Asiaの小国は「合従」による連係だけが,西の大国から自国とその文化を守る手段であるということを完全に忘れている。

 すでに間に合わなくなったが,日本がもし「合従」に走らないで,米国のみを頼りにする政策を続けるなら,日本の反動派が日本国憲法を改訂するのに乗じて,公用語に英語を加え,貨幣に米ドルを採用し,日米間のすべての障壁を取り払うようにすべきである。
 やたらと西の大国と経済的にcommitしてしまった日本は,このままだと台湾や韓国と同じ運命を辿り,歴史的な覇権主義に染まった中国共産党政権の餌食になるのは間違いない,と思われる。
 もちろん,目先が利く人や実力的に社会の上層部を形成できる人々の多くは,台湾でも韓国でも家族を上げて,米国に移住してしまっている。日本人も可能な限りさっさと米国に移住することを勧めたい。


2007年7月31日 一党独裁

2007年6月18日 下層社会

 参議院選挙が近づいて来たが,自民党への支持率がこのところ微妙である。とくに自民党が金城湯池としてきた地方での支持がどんどん下がって来ている。それは,現実の生活苦を反映したものと言えよう。

 日本は形の上では過去最長の景気拡大を続け,大企業の業績は過去最高を更新している。非常に多くの財界人は,それがすべて自分たちだけの功績によっていると思いこみ,小泉と竹中のトチ狂った国民切捨て政策をあたかも救世主のように礼賛している。
 これはまったく今の中国の見かけ上の大発展と同じ轍であることにさっぱり気がついていない。

 以上は途中まで書きかけて中断してあった文章である。というのは,それからどんどんと安倍内閣の大臣が国民を嘗めきった発言を繰り返し,さすがにこの言いたい放題の筆者も予測が付かなくなったからである。
 今回の参議院議員選挙では,久間防衛大臣の“原爆投下は仕方がない”,赤城新農水大臣が領収書のcopyを使っての二重計上への“単なる事務的ミス”など,衆議院議員選挙で多数派を取ったことで,何をしてもよいと思い上がっている,安倍と自民・公明の両党の驕りが,国民意識を逆なでした。

 前回の衆議院議員選挙では,国民は遅過ぎた郵政民営化の仕事を小泉にやらせるだけのために,自民党に投票したのではなかろるか。
 それを何を勘違いしたか,どんな政策も自分たちの思うようにしてよいと思いこみ,防衛庁を省に格上げしたり,憲法改訂にどんどんと突き進んだり,教育の国家管理を強化したり,報道を規制しようとしたり,どう考えても連中が大嫌いな大陸中国の共産党政権と同じことをやろうとしていた。

 中国でこのところ暴露されている食品衛生上の諸問題も,北海道のミート・ホープ社の偽装牛肉事件のように,上や世間を当面誤魔化せば何をしてもよいという感覚が,日本人にも染み込んできてしまった結果である。日本人の中国人化である。
 すでに日本の指導者の思考方法が,国民を嘗めて,肝腎なことは知らせないようにするという国の政権と似て来た以上,国民が中国人に似てくるのは止めることができない。

 今回の選挙で象徴的なのは,自民党の東京都の候補者である東大出の元アナウンサーが,“日本人でよかった”などというズレた宣伝で,最下位を争って当選したことである。自国を華やかに持ち上げる戦術は,北朝鮮を見るまでもなく共産国のお得意の手である。すなわち中身がないものを包装だけで誤魔化す手段だ。
 政権党バンザイ以外を言うことができない議員が作る国は,中国と何等変らないのだ。今の多くの自民党の女性議員は非常に反動的な言動を吐き, まるで中国の江青がたくさん目の前にいるような感じがするのは,穿ち過ぎであろうか。

 日本が戦後発展したのは,教育や報道において,自由が確保されていたからである。これを維持しながら今後の発展をしなければならない。
 しかし,政権を持つ者としては国民を自由にしておいては,自由に勝手気ままに中国共産党や北朝鮮労働党の幹部のような優雅な生活が出来ない。そこで,いろいろと自分に都合がよいような規制を強め,本来国家が果たさなければならない生活保護や老齢年金のような義務は切捨てて,浮かした予算で楽をしようと目論んだのが小泉改革に乗っかった連中の本音である。

 自民党はもちろんのこと,日本のマスコミも安倍のこの反動的な体質が選挙に負けた底流にあることを誰も指摘しない。却って朝日新聞の翻訳(註)によれば,NewYork Timesがこの点の正鵠を突いている。
 米国の議会で,過去何回も葬り去られた従軍慰安婦問題に日本政府が謝罪すべきだという決議が,日系議員の発議で通過したことの重みを,日本人はさっぱり理解していない。すなわち米国の政治家は,安倍の姿勢すなわち,靖国参拝や反動歴史教科書,あるいは急いで憲法改訂しようとすることから見て,日本は先の侵略戦争を一切なかったか,100%正当化しようとしてしている,と考えているのだ。
 日系議員ですら自分の身の保全を考えると,ここで日本のやり方に異を唱えておく必要性を認めたのである。安倍がいくら米国にべったりの姿勢を示していても,米国ではこのような危険な国に最新の戦闘機F22の売却を禁止する議案も通っているということは,米国のいらだちを如実に示している。(2008年8月2日追加)

 民主党が自民党よりよい政治をするなどという妄想は,筆者はまったく持っていないが,それでも早く総選挙をすべきである。政権交代が当たり前な米国や欧州型の政治体制にしないと,日本は韓国や台湾ですでに実現した民主主義すら実行できない,中国大陸や朝鮮半島北部の国と同じになってしまうだろう。権力に擦り寄ることで“濡れ手で粟”という国がそこにはあるのだ。
 民主党の小沢代表には,小泉よりももっと激しい大改革をお願いしたい。そして,利権で生きる連中を一人残らず締め上げて欲しいものだ。

註 NewYork Times の社説(2008年8月2日追加)
 日本のひどく不人気な首相である安倍氏は,辞めないと言い張っている。だが(選挙の)政治的messageは明らかだ。留任するなら路線転換が必要だ。敗因は,「軍国主義的な精神の復活にばかり熱心な印象を与えた」,「年金問題のような本質的な問題を放置した」,「小泉前首相が追放した自民党の古い汚職体質の政治家を復活させた」にある。《朝日新聞2007年8月2日付》 


2007年11月5日 歴史の転機

 民主党の小澤一郎代表が辞意を表明した。福田総理との大連立構想に民主党内が反発したから,やる気がなくなった,ということで批判が出ている。私はじつは,小澤は政治家としては稀なAsperger症候群(注)の人物ではないかと思っている。歴史上有名なAsperger症候群の政治家には,三国時代蜀の丞相を勤めた諸葛孔明がいる。満州国建国の立役者石原莞爾もそうではないかという推定がある。

 Aspergerな人の特徴の一つとして,“義務として自分に課したことは,相手が自分を非難しない限りとことんやる。”ということがある。小澤はかつて,“生まれ変わったらまた政治家になりたいか?”という質問に対して,“日本ではもういやだ。”と答たという。
 今回の福田との会合で,小澤が狙ったのは現在の自民党の分割である。福田は基本的にはこれに同意した,と思われる。すなわち,右翼反動の中曽根元総理や読売新聞の渡辺などが目論んだ憲法改訂のための大連立構想を逆手に取って,今の自民党と民主党の中で,右翼的な古い体質や権力欲亡者どもを切り離し,再編成するこ とだったと考えられる。実際にそうしないと,もし民主党が政権を取っても,民主党内の同じような人種が今の自民党と大差ない行動をすることは明らかである からである。中国共産党が政権を取って60年近く一党独裁の専制政治をして来ている。その結果,やはり古来の中国の伝統の汚職がなくならないのは,現状を 見れば明らかである。

 米国の多国籍軍への海上給油は,欧州の国々が多国籍軍から手を引いている現実からも,福田総理はやりたくない政策なのであるが,自民党の古い体質や外務省・防衛庁(敢えて“省”とは書かない)にいる米国のポチ達が煩いの で,建前が崩せないのだと思う。この連中が日本の国益などと言っても,所詮は米国の番犬でしかないのだから,小澤は国連中心主義を持ち出して米国の番犬を 止めようとしているのだ。もしかすると,この小澤の考えがいちばん戦前の日本に戻したがっている連中に受けるはずなのであるが,まったく分かっていない。

 戦前の日本に戻したい連中は,いろいろなところで戦前と大差ない社会の構築に成功しつつある。前の衆議院議員選挙で自民党や公明党に投票した,お人好しで頑固な日本人は,日本の将来が現状の中国と同じようになるという危ない政策を無条件で支持したのだ。
 すでに学校教育では,完全に戦前体制に復帰した。北朝鮮と同じで,高校受験に占める内申書の割合を増やし,内申書評価に学力とは関係ない事項を盛り込も うとしている。すでに地域活動での得点を中学の教師が自由に付けられるようになっている。そこに愛国心への評価も付け加えるだけである。中国で共産党への貢献で大学生を選んでいるのとそっくりである。

 来年度の歴史の検定教科書から,“沖縄戦での集団自決には日本軍の強制があった”という記述を抹殺した文部科学省の役人と御用学者のごり押しが沖縄県で大きな反発を呼んでいる。
 日本人の脳味噌を皇国歴史観一色に塗りつぶしたい,戦前復帰指向の自民党と反動右翼の学者達は,衆議院議員選挙で与党が2/3の大勝利をしたのを切っ掛 けに,小泉・安倍が超戦前指向内閣であることをよいことに,どんどんと1930年代以降の日本の姿を理想として,法律を変え,行政指導も変更してきた。
 そのような結果になることにまったく気がつかない日本国民はバカとしか言いようがない。

 小澤と福田の野合は,これら日本をだめにする方向への動きを止める最後のchanceだったかもしれない。Aspergerは軍師としては非常に優秀である。しかし,自分からは総帥にはなりたがらないのが常である。しかし,多くの人はその想像を絶する奇抜な発想にど肝を抜かれて,取り敢えず反対し,危険視する。私もそのような目にたくさん遭って来たので,最近はこの頁以外ではあまり発言しないで,好々爺ぶって行こうと思っている。
 とにかくこれでAspergerが日本の政治の役に立つことはなくなった,と言えよう。 

2007年11月6日 追加
 小澤は今日辞意を撤回することに同意した。でもAspergerが一度熱意を失うと,どうがんばっても義務感からしか行動ができない。今後の小澤は,諸 葛孔明のように戦場で死すという悲劇の道を歩むことになることになるか,石原莞爾のように排除された結果,畳の上で人生の終焉を迎えることができるか,ど ちらかである。

注:
 Asperger症候群は,1940年代にAsperger博士が論文発表した性格障害者の総称である。かくいう筆者もこの性格障害を持っている。この論文はずっと忘れられていたが,1980年代に論文の再発掘があり,次第に世界の精神科学界で認識されるようになった性格障害である。
 この性格障害は自分で気付いていない人が非常に多く,遺伝性の先天性脳構造欠陥である。人口の約1%を占めとも言われていて,男性に多く見られ,女性の 発症者は男性の1/10程度と想像されている。その理由は女性は左右の脳を繋ぐ脳幹部の神経の束が男性より20%ほど太いので,脳構造欠陥が発症に繋がら ないのではないか,とも言われている。
 Asperger症候群は,永らく自閉症の一種と考えられてきて,今でも“高機能自閉症”と呼ばれることもある。
 実際に自分がAspergerであることを知らない人がほとんどであるが,それを指摘されて怒りだす人と,今までの疑問が解けたと喜ぶ人に別れる。

 その特徴は,いろいろなHPを見て情 報を読んでいただければわかるが,意外と普通人として暮している。学者や研究者・技術者・職人には非常に多く,企業経営者や政治家には少ないのは,その性 格の所以である。人との接触が少ない理系の仕事をしている分にはあまり困らないが,人と接することが多い文系の仕事には向かない。
 理系のAspergerはいろいろと取り沙汰されているが,文系に進むAspergerはあまりいない。Microsoftの創設者の一人 Bill Gates,Edison,Leonardo da Vinciなど多くの天才的な著名人がその言動からAspergerであると想像される。
 日本人についてはいろいろと書くと問題が起きるが,筆者の友人や知人には少なくと5,6人は存在する。青色発光diodeで有名なCalifornia 大の中村修二教授やNovel賞を取った島津製作所の田中耕一氏も,話を聴くかぎり限りなくAspergerに近い性格を呈している。


2007年版完