Dr. YIKAIの言いたい放題「日本の世相と中国関係および教育」
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2016年2月4日 | Psychopathに翻弄されるAsperger | |
2016年2月21日 | 白亜の恋 | |
2016年5月30日 | 台湾最後の中国人 | |
2016年6月9日 | 便秘と痺れは薬害副作用 | |
2016年7月1日 | 鰯の頭も信心から | |
2016年7月28日 | STAP細胞はほんとうに偽物か |
2016年2月4日 Psychopathに翻弄されるAsperger 6月15,21日 追記
今年1月15日の新年早々に,養豚家が20歳の時から博士号を取得したころまでの約40年間,種々の関係を保ってきていた男(以下Aとする)が死んだという連絡が来た(連絡をくれた人物を以下Bとする)。
16日午後が自宅でのお通夜兼家族葬で,17日昼に出棺だそうであった。
Aの住んでいた家は神奈川県の中央部で,霞ヶ浦湖畔の養豚家の陋屋からは,電車だけで約3時間かかる。
駅から歩く時間や乗継ぎの待ち合わせを考えると,3時間半は必死であろう。
朝食を摂ってすぐ家を出て,葬儀が終わってすぐに帰っても夜の21時を回る。
当日予定している来客に断りを入れなければ,出向くことはできない。
当然ながらBに,丁重に行けない旨を伝え,弔意の伝言を頼んだ。
ところで,人の葬儀に参列するのは何のためであろうか。
明らかに故人のためではない。
生命科学が発達する以前の江戸・明治時代ならともかく,現在では死んだ人間には意識がないことは解っている。(註1)
したがって,葬儀に参列したという事実は,故人の家族や葬儀に参列した人々の記憶(あるいは参列者名簿)に残るだけである。
もし,それらの人々に自分を晒す必要がなければ,未来の展望がある結婚式とは異なり,葬儀に行くのはまったく無意味であり,時間とお金の浪費でしかない。
葬儀に参列する人は自分の未来のため,あるいは自己満足のために投資しているのである。
養豚家のように,Aの家族や関係者に対して未来を期待する必要がない「
Aとの関係は,20歳の時に大学の部室で出会って以来のいわゆる“腐れ縁”であった。
何度も切れる機会があったにもかかわらず,40年もの間ズルズルと続けてしまったのは,偏に養豚家の自信の無さが原因である。
養豚家の亡妻のみならず,Aのことを知る養豚家の電子関係の書籍をたくさん上梓した出版社の元編集長(後に社長となり,故人)やAと一緒に立ち上げた会社の部下や取引先企業の重鎮の多くから,Aとの関係は異常だから早く関係を切るように,勧められた。
当然ながら,この人達はすべて善意から,養豚家はAと離れた方が養豚家の人生に得になる,と判断していたのだろう。
事実,40年かかってようやくAと切れた時の開放感は例えようがなかった。
胸の中にあった凝りが取れたというか,積年の便秘症から開放されたような感があった。
Aとの腐れ縁の後半は,つねに“蛇とそれに見込まれた蛙”の関係のようだった。
すなわち逃げたいけど逃げ切れない状態である。
多分,養豚家が自分から縁を切ることが出来たのは,Aとの会社から独立した後に,Aと関係なくやった仕事や子育てを通じて,青年時代とは異なる人生観と自信を付けたからであろう。
多くの人は,Aのように何もないところに異常な自信を示すことは,できないのが普通である。
一方養豚家は,
養豚家は子供の頃からいわゆる“内弁慶”で,対人関係の交渉事がとても苦手であった。
新しく人に会うだけでなく,銀行や役所の窓口へ行くことすら,足がすくんでしまう状態であった。
お店で棚にない商品の在庫を訊くことすら躊躇した。
ましてバイトの面接に飛び込みで行くなどということは,想像を絶する超人的な能力に思えた。
もちろん母親はそのことを大いに心配して,いろいろと人の輪の中に養豚家を押し込んで慣れさせようとしたが,じつは取り越し苦労であった。
なぜなら,内弁慶というのは,相手が内側にいると認識しさえすれば,一瞬にして解消し,とたんに勇気リンリン,まさに弁慶になってしまい,恐いものなしになり,言動も目立ってしまうのである。
したがって,学校時代の多くの級友たちは,養豚家が内弁慶であることすら知らなかった思われる。
内弁慶は,初対面の相手の顔色や話し方から,相手の感情を即座に読み取れないAspergerの典型的な反応なのである。
相手を知れば,相手の動きが理解でき,そこから相手の反応を思考によって自分の脳内に構築することができる。
この状態になると,非Aspergerが相手の感情を皮膚感覚で理解するよりは,はるかに的確に相手の感情や反応を読み取ることができる。
しかし,これを行うためには脳の早い回転と記憶力および脳内処理のゆとりが必要である。
幸い,多くのAspergerは“高機能自閉症”と呼ばれる範疇に属しているので,大体が頭の回転が早い。
Back groundで別の脳内computerを回して,相手の感情や反応をsimulationし,何食わぬ顔で普通に相手の感情を読み取ったように振る舞える。
脳の多重処理であるから,この思考の動きは意識には上がってこないが,非Aspergerが生まれつき持っている,相手の感情を即座に感じとる脳内構造とは異なる,学習で得られた後天的な能力である。
当然ながら,学習ができる環境に置かれないと,Aspergerの発達障害は回避できない。
養豚家はそれを学校の教室ではなく,部室,それも文化系の部活で体得した。
ただただ先輩や指導者に対する服従とシゴキの運動系の部活は,Aspergerの発達にとって“百害あって一理なし”であることを,教育関係者は理解しなくてはならないが,現実は教員と多くの保護者の無理解から,今でも全生徒を運動系の部活に強制参加させる学校が多いことは問題である。
実際に養豚家がこのpsychopathであろうAと出会った時は,衝撃的であった。
養豚家は中学では,担任の教師を主導者とするイジメにあって,担任の担当科目では5段階評価の1を付けられるという酷い扱いを受けたが,やつらのやることは養豚家の想像できる範囲内であったので,躱したり逃げたりすることができた。
Aの言動は,養豚家のそれまでの経験にない明後日の方向を向いていたが,そういうことが良心の呵責や恥ずかしさもなく言えたり出来たりし,周りもそれを受け入れてしまうことが不思議でもあった。
今なら註2からも分かるように,それがpsychopathの特徴であるのだが,結局養豚家もAに魅せられてしまったのである。
一方Aは,そのegoistぶりから発生した強大な自尊心とは裏腹に,多くのcomplexを抱えていた。
高校,大学共に目指していた所から門前払いを食ったのである。
大学に至っては希望大学を3回も落ちた。
部室でも何回も“復讐してやる”などという言葉を吐いていた。
少なくとも養豚家は,担任ぐるみのイジメに遭っていても,高校受験では失敗していなかったので,当然ながら養豚家はAの無意識下の攻撃対象になっていたのだろうが,お人好しで性善説の養豚家は,Aの心の中はとんと気付かなかった。
その後,養豚家の業績が陽の目を見るたびに,Aはその上を行こうとする反応を見せ,養豚家を膝下に置こうと画策した。
Aというpsychopathに40年に亘り翻弄されたAspergerである養豚家の人生については,別途詳細をまとめて書く予定であるが,養豚家の目が黒い内に公開できる可能性は低い。
結論として,Aspergerとpsychopathはお互いにまったく相容れない先天性発達障害で,頭の回転もよいが,歳が行かない内に見つけ出してそれなりに指導・教育すれば,社会に役立つ人材としてすこぶる有用である。
ただし,Aspergerとpsychopathの組み合わせはAspergerにとって絶対的に不利で,相手がどんなに魅力的であっても,Aspergerは素早く相手がpsychopathであることを見抜いて,関係を持たないようにすることを,養豚家の経験からお勧めする。
なお,Aspergerは遺伝し,かつ男子に多く症状が表れる。
さらに,薬物による対処もいろいろと試みられている。
一方psychopathは,今のところ遺伝するかどうかもdata不足で定かではないし,男女比も不明である(註3)。
Psychopath自身は,自分の障碍からの被害は自分では感じないので,悩むこともない。
犯罪でも犯さない限り基本的な対処法は,psychopathの魅力から遠ざかるしかない。
註2にも記載してあるが,Aspergerが科学者や芸術家など個人の技量が物を言う世界で活躍するのと比べ,psychopathは政治家や企業家など,多くの人を動員する分野で芽を出している。
Hitlerや毛澤東のような独裁者は,出現した当初はとても人気が高く,カリスマ性を発揮する。
もちろん,振り回された国民は大迷惑である。
企業の創業者や(コンビニ界の大立者のように)中興の祖と言われる人にもpsychopathは多い。
大企業としての成功の傍ら,下部のコンビニの各店舗などはpsychopathのtopの考えに振り回されて,地獄の苦しみを味わう羽目に陥っている。
なお,東大生の1/4はAspergerである,というような主張もあるが,単に頭がよいだけでは,社会の役に立つかどうかは決まらない。
Aspergerはpsychopathほど犯罪者になる比率は多くはないが,養豚家も中学で受けたような屈辱に遭って,逃げ出す手段がなければ,犯罪者になっていたかもしれない。
註1
生れたての赤ちゃんには,自意識はほとんどない。
意識とは自分の過去の経験や思索の蓄積だからである。
人間は生を得てから,感覚器官を通じて数多の外部の情報に接し,それに対しての自己の反応を溜め込む。
それらが脳のsynapseの有機的結合として保存され,整理改編されて記憶と自意識になる。
註2
Psychopathは心理学で言うところのpsychopathyの通称で,反社会性を帯びた人格障害であると言われていて,自己愛性格である
Psychopathの研究者として名高い英国Oxford大学のKevin Dutton博士は,psychopathの示す特徴を,
Ⅰ 良心が異常に欠如している
Ⅱ 他者に冷淡で共感しない
Ⅲ 慢性的に平然と嘘をつく
Ⅳ 行動に対する責任が全く取れない
Ⅴ 罪悪感が皆無
Ⅵ 自尊心が過大で自己中心的
Ⅶ 口が達者で表面は魅力的
と挙げている。
もちろん,すべてのpsychopathにこれらの指標が極度に表れることはないが,多少にかかわず当該人物はそういう言動をするな,と納得させられる部分がある。
上記のような性格から,権力指向が強く魅力的でもあるので,犯罪者にでもならないかぎり意外と社会的には成功する場合が多いが,当然ながらpsychopathに踏み台にされたり虐げられた人々からは怨嗟の的となる。
上記Dutton博士はpsychopathが多い職業に,次の上位10を挙げている。
CEO,弁護士,TVや報道のjarnalist,小売業者,外科医,新聞記者,警察官,聖職者,料理人,軍人
Yahooのnewsに転載された雑誌Forbes JAPANの2016年3月号の記事『実業家にも意外に多い「サイコパス」 性格に表れる5つの特徴』によると,
サイコパスのすべてが残忍な犯罪者になるわけではない。実際には、多くがビジネス界のリーダーとして成功を収めている。
としている。
さらに,米誌Behavioral Sciences & the Law(2010年)に載った研究結果を引用して,psychopathは人口の約1%を占めると書いている。
この人数はAspergerが人口に占める割合とほぼ等しい。
なお,上述Kevin Dutton博士が示したpsychopathの特徴とは数が異なるが,以下のようにその特徴を列挙している。
1 すごく魅力的
サイコパスの第一印象は悪くない。 少なくとも初対面のときには、好感を持たれる。雑談にも快く応じるし、いつでも当意即妙の発言をできる人に思える。
他人からみて、彼らは頭の回転が速く、人の心を引き付けるような話をする人物だ。 そして彼らは人の信頼を得るために、お世辞を言ったり、称賛したりもする。
2 他人に共感しない
たとえ自分の家族であっても、サイコパスは自分以外の人のことを気にしない。 顔色一つ変えずに誰かを傷つけることがあるが、それでも良心が痛むことはない。
自分の言動によって傷つけられたと訴えてくる人がいても、自らに責任はないと言い放つだろう。 傷つけられた人は、サイコパスのこうした態度からさらに害を被る。
3 人の気持ちを食い物にする
サイコパスは、知的レベルにおいては他人の感情を理解している。 そしてその知識を、自分の都合の良いように利用する。 罪悪感をくすぐったり、お世辞を言ったりして、通常なら取らないような行動を他人に取らせる。
一方で、他人の同情を引こうとする。 誰かをだまして支援を得たり、心配をしてもらったりするために、自分は被害者だと訴える。
4 良心を持たない
サイコパスはためらうことなく嘘をつき、だまし、盗む。 自身の行動について問い詰められれば延々と言い訳をし、自分の非は認めずに、人のせいにする。 誰かが人に不当な扱いを受けたことしても、それはその人自身のせいだとさえ考える。
目的を達成するためにはあらゆる手段を取り、他人に害を及ぼしても、後悔することはない。
5 自分を過大評価する
ナルシストたちと同様に、サイコパスは自分には通常のルールが当てはまらないと考える。 サイコパスの多くが捕らえられることへの恐怖心を持たず犯罪行為に走る傾向があるのはこのためだ。 自分は他の者たちよりも優れていると考え、何をしても許されると思い込んでいる。
自信過剰で、自分は世界中の誰よりも優れ、価値のある人間だと本気で信じている。
また記事中には,business界のleaderの3%,米国内の刑務所に収監されている受刑者のうち、15%はサイコパス
という紹介もある。
註3 (2016年6月20日 追記)
米国Oakland大学教授のBarbara Oakleyは,system工学の学位を持ち,A Mind for Numbers(2014年刊, 2016年5月『直感力を高める数学脳のつくりかた』沼尻由起子訳,河出書房新社)やEvil Gens(2007年刊,2009年6月『悪の遺伝子』酒井武志訳,イースト・プレス)などの著作を持つ。
彼女は自分の生い立ちの経験から,人の脳とsystemとの関係を研究・教授している。
今年4月16日に上梓されベストセラーとなった“橘玲 著『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)”には,Evil Gensの内容から,“英国における一卵双生児の研究で,「矯正不可能」と評されたpsychopathは,81%の確率で双方共がpsychopathであった”という趣旨のことが書かれている。
この研究については,今のところ他の追試報告がないが,psychopathもAsperger同様遺伝する大脳の発達障碍である可能性が指摘された,と見てよいかもしれない。
すなわち,(極悪の)犯罪者の子供はやはり犯罪者になり易いのである。
2016年6月15日 追記,下に21日の追記あり
15日午後からの都議会本会議で,舛添都知事の不信任が全党一致で可決成立することが避けられない事態を受けて,舛添要一は悪あがきの末にやっと辞職願いを提出した。
舛添は,今年4月末に週刊文春が公私混同疑惑を報じてからも,訳が解らないお手盛りの第三者と称する辞め検弁護士の報告書を背景に,1ヶ月半以上も粘りに粘り,都知事の地位に恋々としてきた。
都知事は,裕次郎ファンのババア都民を騙して当選した石原慎太郎がメチャクチャな都政を長い間続けた後,副知事として黒子役だった猪瀬直樹が継いだが,猪瀬も5,000万円に上る裏金政治資金の釈明が出来ずに,1年余りで辞任に追い込まれた。
舛添は,東京都が持つ旨味の実権を手放さないために,自民党が送りこんだマスコミに名が知られた犬でしかなかった。
しかし,実態は日本たたきに明け暮れている韓国寄りの政治姿勢をモロに出す,反日韓国の走狗であった。
舛添は,新宿区にある都立市ヶ谷商業高校の跡地(約6,100㎡)を在日韓国人学校の用地として,数多の都民の反対を押し切って貸し出そうという企みを実行に移そうとしていた。
実際に,韓国学校は生徒数が定員以下で,増設や移転をする必要はまったくない状態であるにもかかわらず,このようなことをするのは,単に舛添の韓国趣味の延長線上にある対韓擦り寄り意識の現れである。
舛添のこのような傍若無人な行動は,正に上述のpsychopathの行動そのままである。
『週刊ポスト』2014年1月24日号の記事によると,舛添は最初のフランス人,現国会議員で元大蔵官僚の片山さつき,現妻と3回結婚し,その間に教え子で東大生だった愛人および同時進行していたもう一人の愛人計2人が産んで認知した子が計3人,および現夫人との間にも子供が2人いる。
子供を儲けていない愛人も別に2人いたという。
このような女狂いは,すでに多くの研究者からpsychopathであろうと認定されているHitlerや毛澤東などpsychopathによく見られる性癖である。
舛添の韓国贔屓も,韓国の大統領が独身女性だからではないかと疑われる。
サイコパスは頭が悪いとホストやヒモになるtypeの人間である。
騙された元妻や愛人たちには気の毒であるが,人を丸めこむのが上手であることもサイコパスの特徴である。
舛添の女癖の悪さを告発しているHPを見ると,サイコパスとしての典型的行動が見られる。
2016年6月21日 追記
舛添は辞表を提出してからは,マスコミに対しての公開された質問には一切応じていない。
15日から21日までは何も仕事をしないまま,この間の給料を泥棒するつもりである。
20日に最後の退庁をし,21日は出勤しないまま,花束贈呈も見送る人もなく都庁を去って行くことになった。
一部の人たちからは,“お金にセコいというだけで,糾弾したり,辞めさせるのはおかしい”という擁護論まで出ている。
このようなことを言う人は,自分も十分にpsychopathな人間であるか,あるいはpsychopathがどれほどの被害をもたらすかについてついて何も知らないまま正義漢ぶっているだけである。
舛添の近くに寄れば,彼の異常性はすぐに目につく。
今回は週刊文春の周到な取材によって,倫理観が欠如したpsychopathの異常性が大衆の前に顕かになったが,すでに報道されている異常行動は多々ある。
ほとんどのpsychopathは自分で地道に物事を解決する能力に欠けているようで,そこを補完するためにAspergerを見つけ出して,その人を“蛇に睨まれた蛙”にしてしまうのが,先天的に非常に上手い。
たとえば,舛添が片山さつきと結婚していた東大助教授時代に,前述のようにアカハラ(Academic Harassment:和製英語)の末に騙し,ほとんどrapeに近い状態で関係を持たされ,強度の自閉症児を抱えることになった当時の東大女子学生の場合,彼女は多分,養豚家のようにpsychopathの餌食にされたAspergerであると思われる。
なお,舛添はこの不倫行動も理由で,東大を辞めることになった。
彼女は東大法学部に合格し,最後は博士課程にまで進んだ経歴と,遺伝性が強い自閉症の児ができたという点からも,普通に頭が良い女性というよりはAspergerである可能性が大である。
Aspergerが一人でAspergerな子供を育てると,自閉症がキツく出てAspergerが本来持つ能力を発揮できない例は非常に多い。
養豚家は幸いAspergerな父親は子育てに無関心で,さらに貧困のどん底で逝ってしまったので,普通の母親が苦労して育てたが,普通であったが故に,人の心を感じ取るという能力の欠損部分を相手の感情をsimulationして補填する能力を習得できた。
なお,舛添はこの女性との間に出来た子供を認知することすら拒み,数年後にようやく認知した。
さらに,養育費の支払も渋り,すでに決定している額すらも払えない(都知事の高給では不足?)と称し,調停に持ち込むという嫌がらせをしている。
このような人非人なpsychopathの行動は,Hitlerや毛澤東に関する暴露本でも明らかになっている。
養豚家は幸い男であったので,上述の今年の1月に逝ったAというpsychopathから逃げることができた。
しかし,アカハラと不倫の証拠である強度の自閉症児を持たされたこの女性については,psychopathとAspergerに関する知識がなかった当時としては,無理からぬ被害であったと思われるが,気の毒である。
2016年2月21日 白亜の恋
2月10日発売の週刊文春の報道で不倫が発覚した,政界一のチャラ男の宮崎謙介衆議院議員が,2月16日議員を辞職し,自民党からも離党した。
今年夏の参議院議院選挙への影響を考えると,自民党は口には出さずとも胸を撫で下ろしたであろう。
浮気相手はミス湘南のタレント宮沢磨由で,妻の出産(2月5日)直前にお泊り不倫をしていた。
女性週刊誌によると,宮崎の女漁りは小さい頃からで,周りにいる人なら知らない人はいないくらい有名なのだそうである。
2006年に“加藤の乱”(註1)を起したので有名な自民党の大物議員加藤紘一の三女で,なかなかの美人である加藤鮎子も口説き落とし,加藤姓で結婚していた。
加藤紘一の地盤継承を狙ったのである。
しかし,持前の女ぐせの悪さからか,2009年に離婚する羽目になり,次の獲物として猛attackで手に入れたのは,2012年の選挙で同時に当選したミス日本関東代表の金子恵美(両親は韓国生れという説がある)で,2015年5月に出来婚した。
一方加藤鮎子(別の男性と再婚済み,子あり)は父親の地盤を受け継ぎ,2014年の選挙で辛勝し,衆議院議員となった。
したがって,宮崎は前妻と現妻の両方が衆議院議員という,華やかな人生を優雅に歩む中,育児休暇を取る宣言までして,大向こう受けを狙った派手なperformanceまで演じた。
だが,報じられている限り,このチャラ男の政治信条がどうなのかは,まったく定かではない。
まさか,不倫の自由化でも掲げているのではないであろうか。
2月25日号の週刊文春にはチャラ男が,金子議員以外にも同時進行で別の女性と交際していて,2015年のバレンタインの夜に告白して,二重婚約紛いのことをしたという記事が載っている。
なお,チャラ男の現妻の金子恵美は,前妻の加藤鮎子が,夫婦別姓に対してはどちらでもないという態度であるのに対し,夫婦別姓絶対反対という,超保守思想の持ち主であり,神道政治連盟にも加入している。
金子は,そのような固い頭であるから,チャラ男にコロッと騙されて出来婚することになったのであろう。
多分,彼女は“浮気は男の甲斐性”という男にとってはとてもありがたい保守思想を支持していると思われるので,今後も離婚せずに
養豚家が推察するに,この元国会議員のチャラ男はできが悪いpsychopathではないかと思う。
養豚家の腐れ縁男のAなどと比べて能力水準が劣るpsychopathは,女性関係が非常に乱れたり,ヒモ男になる率が高いと言われている。
前述の女性週刊誌の記事によれば,小学生の時に女子生徒のパンツの中に手を突っ込んで“こいつ,毛が生えている”とやったそうである。
倫理観というか,羞恥心が皆無なのである。
他人を傷つけても何とも思わない点は,二分の一とか部分psychopathと言われているモラハラ(自己愛障碍)人間に似てはいるが,自分自身に羞恥心がないのはpsychopath特有の現象である。
ところで国会議員同士で結婚したのは,チャラ男に至るまで何組もいる。
初めての例は,“白亜(註2)の恋”という言葉を産んだ園田直と松谷天光光である。
1946年の戦後初の総選挙で36人の女性議員が当選した。
弱冠28歳の美人松谷天光光も当時の東京2区から出て,社会党に属した。
園田は自分の父の介護をしている糟糠の妻がいる状態で,不倫して美人の松谷に子供を作った。
松谷は早大法学部を出てはいたが,男性関係には初心だったので,南方戦線を転戦した園田にとっては騙し易かったのであろう。
園田はこれで3人目の妻であったから十分にチャラ男であるが,戦場で地獄を見てきた故か,政治家としては意外に肝が座っていて,1972年の日中国交回復時に外務大臣を勤めた。
結婚している身で,配偶者以外の異性が好きになってしまうのは,人間が動物である故によくある自然現象ではあるが,平安時代のような乱婚を経て,日本人が一応確立した制度は,一夫一妻である。
現在の制度の下では不倫でこれを破るには,それなりの覚悟が必要である。
芸能人は女性でも稼ぎがあるので,今年1月6日に発覚したベッキーと川谷絵音不倫事件(川谷を糟糠の妻から略奪することには,まだ成功していない)を始め,20世紀末に起こった今井美樹が山下久美子の亭主布袋寅泰を凄まじい方法で不倫略奪した事件など枚挙に暇がない。
園田直の場合のように自分の親を介護している妻を裏切ったり,子供がいることを無視したりすることに対しては,もうすこし敏感な罪悪感を持った方がよいと思う。
しかし,2015年12月17日の最高裁判決が10対5(女性判事はすべて少数派)で夫婦別姓を退けたように,日本の婚姻制度は世界の先進諸国の中でも稀に見る後進性を維持している。
中国や韓国にも及ばない。
戦後形だけ制度を近代化しても,夫婦同姓の強制など,実態が明治中期の帝国主義思想のままである日本の婚姻制度の下では,真面目な妻が一方的に損をする状態である。
当然ながら結婚しない女性が増えて,少子化は避けられない。
さてこれに対しての,よい解決方法を提案する。
それは,DNA鑑定がここまで発達し,安価かつ手軽に利用できるようになった現在,従来の婚姻制度を廃止することである。
西欧諸国とくに仏国では,事実婚と法的婚姻との差が制度上非常に少ない。
それで,事実婚のcoupleから子供がたくさん産れていて,少子化の問題からどんどんと遠ざかっている。
さて,よい解決方法とは,仏国のやり方に加えて,子供が生れたときにすべてマイナンバーと共にDNAを登録するのである。
DNA鑑定で父親を決定した上で,“社会の子供”として認知し,適当な年齢までの養育費用は国が負担する。
父親と決定された人物は,その分の扶養費用に相当する税金をかける。
もちろん,出産後一定時期までの出産女性の生活も保証する。
その費用は,国民全体の費用として国が負担する。
すなわち,夫婦間での個人的な扶養関係に国が介入するのである。
父親が外国人で自国に逃げたり,父親が判明しない場合は,残念ながら“社会の子供”としての権利は半分しか与えられないかもしれないから,女性は自然とそのような危険な関係を排除するようになる。
こうすると,女性はどんどんと子供を産めば,長い期間働かなくても生きていけるが,そのようなメス豚のような人生を好む女性はそんなに多くはないであろう。
一方,妻である女性が法律上の婚姻関係になければ,夫の親の介護も金銭的に依頼するしかないし,子育てと自分の親の介護を押しつけたまま,若い女性と不倫をする男には多大な債務がのしかかるであろう。
現在,通常はこれらの揉め事は,調停や裁判を通じて解決しているが,個々の事案間の金額差や男性側の不誠実さ,解決までの時間の長さなどによって,多くの場合女性に圧倒的に不利となっている。
このような点からでも,現状では子なしを選択する既婚女性が少なからずいるだけでなく,結婚そのものに躊躇する未婚女性も多数いると思われる。
少子化問題は,こんな簡単な方法だけで解決する訳ではないが,仏国のように解決している国がある以上,政治と因習に囚われた日本の法律と慣習を打破し,チャラ男に浮気をされた金子恵美議員のような,女性であるのに女性に不利な保守的思想を撒き散らしている人物を排除しなくては,日本の将来は真っ暗である。
養豚家?
妻が逝ってしまって十余年,浮いた話が一つもないのが悲しい。
多分,このまま朽ち果てるのを待つしかないのだろう。
チャラ男のようなイケメンに生れつかなかった者の運命である。
註1
加藤紘一は2000年末に,すでに死に体に近づいていた森喜朗内閣に反旗を翻した(加藤の乱)が,野中幹事長の暗躍でその動きに止めを刺され,結局支持率最悪の森から,さらに思想まで最悪の小泉純一郎に政権が渡ってしまった。
これ以後,日本の政界と社会はなんら効果的対策もなく,少子高齢化の影響をもろに受け,極端に保守化し経済運営も消極的になって,将来への展望を完全に失った。
註2
白亜の殿楼と呼ばれる日本の国会議事堂は,外壁は白い御影石で覆われ,1936年の完成当時は真っ白に見えた。
“白亜の恋”の当時もまだその白さは残っていたが,今では汚職国会議員が発した汚染空気によって汚れている。
2016年5月30日 台湾最後の中国人
今月20日,台湾の政権が8年ぶりに民進党(民主進歩党)の手に委ねられた。
今年1月16日に実施された総統と立法委員の同時選挙で,すでにこのことは既定の事実となっていたが,新総統就任まで4ヶ月余りの間,国民党(中国国民党)馬英九総統は,可能な限りの親共反日政策を執り続けた(註1)。
今回の選挙結果では,民意は圧倒的に民進党を支持した。
これは,2000年や2004年の選挙の時とは大きな様変わりである。
2000年の時は,立法府は国民党が圧倒的に多数を占めていた。
落ち目が見えてきた2012年の選挙の時でさえ,国民党は立法院の過半数57議席を上まわる64議席を有していた。
今回の総統選では民進党の蔡英文候補が得票率56.1%で,31.0%の国民党の朱立倫候補をほぼdouble scoreで退けた。
立法委員選挙では,民進党が全113議席の過半数を越える68議席(前回40議席)を獲得し第一党になった。
民進党は1986年の結党以来,立法院で初めての多数党となった。
一方国民党は35議席しか取れず野党に転落した。
養豚家は2012年の選挙戦の前に訪台したが,南部では蔡英文候補を支持する熱気が感じられたが,台北では民進党への支持は冷えていた。
今回シャープを買収した鴻海のように大陸(共産党政府)と密接に結びついていて,対中国大陸の商売を最重要視する企業経営陣やそこの従業員層の利害が絡んでいたから,台北や新竹などの産業地帯では,国民党の政策を支持する雰囲気が強かったのであろう。
ではなぜ,民進党の陳水扁が家族や自身の金銭問題で降板した後,圧倒的な支持で登板した国民党いや馬英九政権が,今回の選挙で完敗するに至ったかというと,それは,馬英九の対大陸政策があまりにも露骨に親共産党的で,このままでは台湾は香港の二の舞になるという恐怖心を台湾人が抱いたからであろう。
台湾の2012年の選挙では共産党は露骨な選挙干渉をした。
単なる言論による脅しだけでなく,大陸に進出している台湾企業の従業員が投票のために帰国する費用を無料にするとか,台湾企業の操業を投票日前後に停止させるなど,国民党の票が少しでも増えるようにしたのである。
この時の恩からか,馬英九総統はそれまでの比較的穏健な政策を打っちゃり,極端な親共反日政策に転向した。
この結果,2014年3月には台湾と大陸間の“サービス貿易協定”に反対する学生が立法院を占拠する“ひまわり学生運動”も起り,2014年11月末の統一地方選挙の時には,直轄市長と県市長では民進党の得票率が47.55%,国民党が同40.7%で,国民党はこれら22の首長の内,六つしか取れなかったという敗北傾向が明らかになっていたにもかかわらず,馬英九はさらに親共政策を押し進めたため,民心は大きく離れたのである。
ところで,今の中国共産党はどんな政権であろうか。
周恩来元首相など初期の中国共産党員が抱いていた共産主義の考えはどこへ行ったのであろうか。
すべては,毛澤東元党主席が全権を奪取し,自分が皇帝となって王朝を作るためにねじ曲げたのであろうか。
まさに,そうである。
今の中国共産党政権は一口に言えば,清王朝に次ぐ世代の中国の伝統的な形態の王朝でしかない。
1921年に上海で結成されたという中国共産党が当初標榜していた共産主義のカスも残っていない,単なる前近代的な王朝に過ぎないのである。
もちろん台湾でも国父と尊敬されている孫中山(孫文)が理想とした民主主義国家でもない。
共産党政権がやっていることは,清王朝の皇帝とそれを取り巻く高官達とまったく同じである。
1912年の辛亥革命から1949年の共産党政権樹立までの37年間は,よくある易姓革命の時の混乱と解釈すれば,理解し易い。
その間に日本などがチョコマカと干渉を続けたことも,混乱期を長引かせた要因ではあるが,歴史的にみてそう長い期間ではなかった。
今の共産党政権は,近い例で言えば,蒙古族の元王朝を北に追い払って建てた明王朝がとてもよく似ている。
中国では,古代封建王朝は春秋戦国期に終焉を迎え,Roma帝国と期を一つにして,絶対君主制である秦王朝を迎えた。
以後,時として程度の差はあっても,日本の江戸時代のような国土を分割して各藩に封じるという,封建領主は基本的には存在できなかった。
毛澤東はかつて“中国は半封建半植民状態にある”と唱えたが,英国が占領する前のIndiaとは異なる。
これは毛澤東の意図的な認識の間違いである。
中国共産党はこの間違った虚構認識の上に成り立って,国を統治しているのである。
すなわち,“封建制度を打破したのだから,絶対君主制国家になるべきで,その君主は共産党の主席(Chair man)である”ということで,そこには絶対君主制を打破した革命Françeのような民主共和制は,期待すべく無い。
周恩来等Françe留学組がいても,土着の旧来の王侯価値観に全脳味噌が覆われていたpsychopath人間の毛澤東にとっては,共産主義は自分が天下を獲るための手段に過ぎなかった。
明王朝を建てるに際して,やはり典型的なpsychopath人間である朱元璋は白蓮教や明教(マニ教)を利用し,後に弾圧に転じたが,この過程は文化大革命の時の弾圧によく似ている。
すなわち,共産党王朝を占うには,明王朝の制度や栄枯盛衰を見ればよく理解できる。
ところで,米国に留学し法学博士号を持つ台湾の馬英九はどんな人物に成り下がったのであろうか。
もちろん,psychopath度が不足していて毛澤東になれなかったのは明らかであるが,王朝の統治機構の中の権力balanceの中から出てきた,現共産党の習近平にもなれなかった。
なお習近平は江澤民と同様に,人間的魅力を徹底的に欠いているのでpsychopathではない,1/2 psychopathと呼ばれる自己愛人格障碍かもしれない。
馬英九については,台湾問題研究家の趙毅がこの5月10日に発表した『溫一壺酒,爲馬英九踐行』という文章で,下記のような面白い解説をしている。
解説をSkipする
★ 溫一壺酒,爲馬英九踐行…… |
端的に言うと,馬英九は所詮「修身齊家治國平天下」という儒家精神の血液が流れている,王朝思考の「那個叫馬英九的中國人!」(あの馬英九という中國人)でしかない。
かれは古い王朝時代の考え引き摺ったまま,国は皇帝や総統などtop一人の考えで好きなように動かせると思いこんでいた,ということである。
台湾の将来には“銭儲けが上手い台湾人は必要だが,政治と絡んで商売をする古い思想の中国人は要らない”ということが,この選挙で示されたのである。
国民党はかつての中国の「幇」を連想させる共同体構造の秘密結社から,単なる目前の利益で集まる実利集団に変貌を遂げてしまったのである。
これには,大陸から国民党の裏切り者と呼ばれている,李登輝元総統の企みも奏効しているかもしれない。
すなわち,革命集団から日本の自民党のような単なる利益集団になれば,共産党のような血の結束を保つことは必要ない。
事実,大陸の共産党も党員が秘密結社に属することで利益が享受できる体制を守るための,清王朝までの皇族・宦官や官僚の集まりと同じになってしまっている。
これがあからさまなのが,北朝鮮の政治体制であるし,解りにくいのが日本や韓国であるが,本質はとてもよく似ている。
今回の政権交代で,台湾だけが先にtake offしてしまった。
ちなみに,この秋の米大統領選挙に向けて,共和党の候補者となったD. Trumpは,米国を中国のような国にしようとしている本当の馬鹿であり,それを支持している米国民も大陸の中国人並の奴隷制度を望む阿呆だと思う。
日本も台湾のようにきっちりとした思想を持つ“民進党”があればよいのだけど……。
「百年俟河清」だと諦めるようなことはしたくはないが,養豚家の寿命はその前に尽きてしまうであろう。
註1
4月25日,沖ノ鳥島の東南東約150海里(2809km)の日本の排他的経済水域(EZZ)内の海上で台湾の漁船が違法操業し,横浜海上保安部に拿捕された。
台湾の馬英九総統は即“沖ノ鳥島は島ではなく岩礁でEZZを主張できない”とし,5月1日に高雄港から巡視船など2隻を派遣し,現地に5日前後に到着した模様である。
さらに追加で3,000t級の巡視船も派遣し,これら3隻は,まだ附近の海域にいる台湾漁船の保護に当るとしていた。
台湾は以前から,沖ノ鳥島が島か岩かは判断しない,という姿勢であったが,拿捕をきっかけに馬英九は親共反日政策の最後屁をかました。
なお,拿捕された漁船は,26日に保釈供託金600万円を払って釈放されている。
蔡英文総統は20日の就任後すぐ,23日に巡視船の帰港を決定し,共産党の指示に従った馬英九のチキンレース戦略のEZZ論争も元の立場に戻した。
“すでに共産党と同一化しその走狗に成り下がった,国民党が決定した政策は必ずしも全部が台湾のためにはならない”と判断し,台日友好を重要視したからであろう。
2016年6月9日 便秘と痺れは薬害副作用
今年の4月から“お薬手帳”なるものの積極的利用を促すために,病院等の処方箋を薬局に出したとき,薬代がほんの僅か安くなるようになった。
建前は,この手帳を提示すると薬剤師が過去の投薬内容を調べて,“飲み合わせによる副作用を患者に警告できる”とされている。
しかし実際には,保険医療費の圧縮のために,重複投薬(Doctor shopping)を監視し患者に警告するのが大きな目的であろう。
ちなみに,2015年度までの診療報酬制度では,手帳を利用しない方が,3割負担の人で1回の薬代が20円ほど安かった。
すなわち,お薬手帳を利用した場合は管理指導料として410円かかるが,利用しない場合の管理指導料は340円だった。
2016年度からの診療報酬の改定で,手帳がある場合は,ない時と比べ管理指導料が290円に減額される。
3割負担(70歳未満)の患者であれば,40円安くなり,1割負担の場合でも10円安くなる。
では,厚生労働省の思惑通りに,年間400億円と言われている重複投薬による飲み残しが減って,お薬手帳の発行費用や多過ぎる薬局の利益圧縮に効果があるのかと言えば,そんなことはないと,即座に言える。
なぜなら,重複投与が一番多いとされる1割負担の70歳以上の老人の場合,10円のためにお薬手帳を後生大事に持ち歩く可能性が低いからである。
じつのことを言うと養豚家には,お薬手帳のような患者の服薬情報は,事実上何も役に立っていないという実経験がある。
養豚家は朝の低体温対策のために,毎日朝晩2回空腹時に桂枝茯苓丸という漢方薬(註1)を飲んでいる。
この薬には漢方薬原料の桂枝が大量に含まれている。
ところが,この4月に原因不明の便秘が起り,毎日少ししか排便せず,腹部の膨満感が感じられた。
金曜日の朝,突然排便量が少なくなった後,数日間回復しなかったので,火曜日の午後に胃腸科を受診した。
当然ながら腹部のX線写真を撮ったところ,下行結腸のちょうどまん中辺りで便が詰まっていて,ピンポン玉のようなガスの風船が小腸に届くくらいにまで並んでいることが判明した。
幸いileus(腸閉塞)にはなっていないとの診断で,消化器の運動を促進する薬(註2)と,体を温めることで筋肉の緊張を取り去るという桂枝加芍薬湯が処方された。
養豚家は,胃腸科の問診表に毎日飲んでいる薬と漢方薬の名称をすでに書いてあり,桂枝が過剰投与になるかもしれないと口頭でも告げたにもかかわらず,医師は“問題ない”とのことであった。
多分,この医師は自分の専門分野でない漢方薬の飲みあわせには関心がなかったのであろう。
服用中の高脂血症治療薬の最初の副作用に“便秘”と明記されているかかわらず,胃腸科医は一顧だにしなかった。
その後,薬局でも薬剤師に漢方成分の重複を指摘して訊くと,調べもせずに“医師がよいと言ったのであるから構わない”というまことに頼りない返事であった。
薬局の管理指導料というものは管理も指導もしなくても保険から自動的に払われていることがよく理解できた。
その後大腸の内視鏡検査を受け,polypさえ一つも見つからなかったので,この便秘は原因不明であるが,養豚家は副作用を疑っている。
じつは,養豚家はすでに副作用による末梢神経障害という薬害に遭っている。
それは,全世界の薬の中で一番売上高を誇っているという高脂血症の薬(Statin類)(註3)によるものである。
処方されていたのは第一三共株式会社のメバロチン錠であった。
処方した医師は,下記の表にある前から三つについては,用心して投与後何回か血液検査をしたが,それ以下の項目については見過ごした。
メバロチン錠5の添付文書に書かれている副作用
まれに下記のような症状があらわれ,[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には,使用をやめて,すぐに医師の診療を受けてください。
|
註1
桂枝茯苓丸は,主に婦人科の瘀血に有効とされている漢方薬(中国では西洋薬に対し,「国薬」とか「中薬」という)である。
瘀血とは,現在では末梢血管内で血が流れにくくなっている状態で,いわゆる“血液サラサラ”とは逆の状態を指すと考えられている。
すなわち瘀血は,血液循環が何等かの原因で悪くなり,肩や背中が凝ったり,腰が凝ると下肢が冷えたりする症状が出るとされる。
この瘀血に対しては,按摩や鍼灸などの物理的手法以外に,玉葱などの食物やバッファリンなどの薬物を摂取し,血液サラサラ効果を得ることができる。
漢方では約2千年前から,この瘀血は漢方薬による治療の対象となってきた。
東(後)漢の時に書かれた『傷寒雑病論』という書物がある。
この書物の急性病に付いて記述されている『傷寒論』の部分は,後の世にも広く流布された。
一方,慢性病について書かれた雑病の部は,道家などの秘法として伝承されたようである。
北宋代に再発見されたこの雑病の部の伝本に,各種の伝承された処方を校訂して,『金匱要略』として流布され,桂枝茯苓丸の処方も記載されている。
『金匱要略 婦人妊娠病脈証併治第貳拾』の第2条
婦人宿有癥病,経断未及三月,而得漏下不止,胎動在臍上者,為癥痼害。妊娠六月動者,前三月経水利時,胎也。下血者,後断三月衃也。所以血不止者,其癥不去故也,当下其癥,桂枝茯苓丸主之。 |
2016年7月1日 鰯の頭も信心から
自宅で水素水なるものを作成できるという機械が数万円の高価で売られていて,その効能は絶大だと主張する人々がたくさんいる。
毎日何Lもの水素水を飲んで,体調が良くなったという経験談もあちこちで目にする。
効果があったとしても,多分プラセボ(Placebo:擬似薬)効果であろう。
しかし,消費者庁の管理下にある(独)国民生活センターでは半年にわたる試験の結果,2016年3月10日に“飲用による効果を表したものではありません”と指摘し,消費者に注意を呼びかけた。
業者は広告や使用説明書に,“個人差があり,必ずしも効果があるとは言えません”という文言を小さな字で表記して,薬事法に引っ掛かることを巧みに避けている。
江戸時代,節分のときに軒先に鰯の頭をぶら下げ,鬼が来るのを防いだということから“鰯の頭も信心から”という言葉が生れ,“何事も信じるとありがたく感じられ上手くいく”,さらに“意味がないことを強固に信じる”という意味になっている。
すなわち,水素水は軒に吊るした“鰯の頭”でしかない。
科学分野で加持祈祷のような,科学的根拠も統計的報告もないが,有効であるとか正しいと信じられていることを,擬似科学と言う。
擬似科学でも,血液型性格判断のように人体や金銭的な実害があまりない範囲では,TVのバラェティ番組や飲み屋での歓談のお楽しみには役立つ。
これについては,落語を楽しむように人との交流や自身の心の健康の保持に役立つと思われるので,一概に否定する必要はない。
なぜなら,多くの人がそれが科学的に正しくないことを知っているからである。
しかし教育や国民へのプロパガンダ(Propaganda:特定の主義・思想についての政治的な宣伝)に,非科学的で根拠もないことを言いたてて,一つの国の国民の頭を特定の方向に向けるとなると,それはお笑いでは済まなくなる。
卑近な例では,朝鮮半島の国が“従軍慰安婦”なる虚構の売春婦をでっち上げて日本を攻撃したり,大陸の国が当時の人口の10倍以上の住民が日本軍に一晩で殺されたとか,周囲の海洋上の島を自国領だと,腕力で主張していることなどは,まさに鰯の頭である。
もちろん日本も例に漏れず,戦前・戦中は“神国日本”とか“神風”とか馬鹿な宣伝に国民を乗せて,大陸の国や東南Asiaを侵略し,対米戦争へと突入した。
これらの過ちはすべて,小さい頃からものごとを本質からちゃんと見極める訓練を受けておらず,耳ざわりがよい言葉に乗せられるから起きる。
まあ,役に立たない水素水作成機を買込んで,将来ゴミに出す位のことなら,FXで全財産を数時間で失い大量の負債を被るよりはましではある。
東京化學會で私が(「オリザニン」は脚氣に效くだらう)と述べたことを,當時醫界の大立者だつた某博士が傳へ聞かれて「鈴木が脚氣に糠が效くと云つたさうだが,馬鹿げた話だ,鰯の頭も信心からだ,糠で脚氣が癒るなら,小便を飮んでも癒る……」と,或る新聞記者に話されたことがあつた。 |
なぜマイクロ波が温めるのか。それは、マイクロ波が2450MHzという水分子と共鳴しやすい周波数に設定されているため、水分子同士が動き回り、摩擦熱を起こすからだ。
と,述べている。
この解説のどこが真っ赤な嘘なのかと言うと,“水分子と共鳴しやすい周波数に設定されている”の部分がまったく物理的根拠がないのである。
平気で嘘を書いている,というか“鰯の頭”化している。
水の分子内振動は,OH伸縮振動,逆対称伸縮振動,変角振動とあるが,それらの共鳴周波数はどれも電子レンジの使用周波数よりも3桁以上高いTHz(Tera Herz:テラヘルツ)帯である。
水分子自体の回転や分子間の分極引力の振動でも10倍ほど高い20GHz程度である。
どこでこのような非科学的誤解が生じたか不明であるが,たとえばYahoo知恵袋の解答にもたくさんこのような擬似科学の回答が載っている。
マスコミ人だけではなく,誰でも人から聴いた情報は,本来必ずその裏を取ってからでなくては信じてはいけないのであるが,共産国やIsram国のように自国に不都合な情報は国民に知らせない国だけではなく,自由主義と民主主義を標榜している国々でも,朝鮮半島南部の国のように一方的なプロパガンダで反日に走るのが,人間の常である。
このような現象は,現在のコピペ(Copy and Paste)社会では,特に加速している。
なぜなら,日夜与えられる情報量が非常に膨らんでいるので,いちいち一つずつ吟味していられないのである。
もともと四書五経の丸暗記が学問であると教えこまれた東Asiaの国々では,基本,批判的に物事をみる目は育ちにくい。
子供のころからの家庭や学校での教育の結果,皆が鰯の頭を信じているのだから,鰯の頭を信じてしまうという大人になってしまっているのだ。
しかし,少なくともHPに何かを発表しようというからには,辞典や図書あるいは何件かのHP上の記述を参照して,その時点でもっとも正しいと思われる魚の頭を発表して欲しいものである。
運がよければ鯛の頭に当るかもしれない。
当れば,煮付けにしても,塩焼きでも美味しくいただける。
養豚家?貧乏であるから,鰯の頭でもよいけど,信じることはしないで,塩焼きにして頭からボリボリとカルシウムの補給にしてしまうつもりである。
2016年7月28日 STAP細胞は本当に偽物か
今月18日韓国の「
韓国人のNobel賞受賞者が平和賞たった一人という寂しさから着想されたのかもしれない。
Nobel賞に比肩される賞としては,Nobel賞にはない数学部門に授与されるFields賞(Canadaの数学者名,1936年制定)や計算機科学部門のACM Turing賞(ACM A.M. Turing Award,Turingは現代計算機科学の父の1人,1966年制定)が有名である。
やや格は落ちるが 科学技術部門のFranklin Medal(Franklinは雷の実験で有名,$100札の顔になっている,1915年制定,賞金なし)も有名である。
外にもIsraelのWolf財団によるWolf賞は1978年から科学者や芸術家に,Finlandの政府と産業界が2004年にMillennium技術賞(賞金110万Euro)を制定した。
後者は隔年に賞を出しているが,2006年の中村修二(現米国籍),2012年の山中伸弥と日本人が二人も受賞している。
韓国のこの賞が世界的に権威がある賞になるかどうかは,偏に受賞者の選考方法と推薦委員や選考委員の顔ぶれで決まる。
自国民からの科学系のNobel賞受賞者がいない韓国で,どのようにしてこれらの受賞者の評価を担保するのか,はなはだ疑問でさえある。
これとよく似た発想の,民間の賞と称している中国の「孔子和平奬」は,2010年に華々しく打上げたが,村山元首相でさえ2015年度の受賞を断ったという泡沫賞である。
「冠廷賞」も選抜委員とその選出方法を公開して,泡沫化しないようにがんばってもらいたいものである。
ところで,発表した内容が本当であるなら,当然本家Nobel賞候補となるであろう,小保方晴子のSTAP細胞は2004年の韓国の
一つめは,iPS細胞作成時のような外部からの遺伝子を導入することで,体細胞からどんな機能にでも分化できる万能細胞を作るのではなく,体細胞のままで,外部からのstressなどの方法で,分化して休眠していた万能細胞の機能を蘇らせることができるか,ということ。
なお,STAP(Stimulus Triggered Acquisition of Pluripotency)細胞はこのことを意識して名前が付けられた。
二つめは,小保方晴子が実験した課程が粗雑で,STAP細胞は出来ていなかったにもかかわらず発表をしたのではないかということ。
三つめは,小保方晴子が意図的にES細胞を混ぜて,STAP細胞が出来たと発表したのか,ということ。
これらを明確に分けて議論を進めないと,この問題は先が見えて来ない。
このことについては,すでに多くの検証がなされているが,最近,彼女が意図的に偽物を創り出したとは思えない検証結果がいくつか出てきている。
まず,米Harvart大学附属Brigham and Women's病院(註1)が,すでに出願されていた万能細胞の製法特許の審査請求を,日本でも今年4月22日に提出した。
申請範囲はとても広く,細胞にstressを与え,STAP細胞のような多能性を生じさせる方法の機序に関する,特許請求である。
この特許は,もちろん日本以外の米国,EPO(欧州特許庁),Canada,Austrariaなど世界各地で出願されている。
もし成立すれば,体細胞から万能細胞を作成する方法に関する,事実上の基本特許となる可能性がある。
小保方論文は,この特許の一部分について書かれたものに過ぎない。
一方,小保方叩きの方も大変なもので,少ない情報を根拠に匿名でボロカスに叩くのは,net情報の常として驚くに当らない。
2014年7月にNHKスペシャルで放映された『調査報告 STAP細胞 不正の深層』という番組も,恣意的に集めた情報の上に組み立てた素人受けする娯楽番組の一種であることには変わらない。
なお,この番組にはなぜか通常記載される取材記者などのcreditが入っていない。
Net情報と同水準の流言蜚語番組だと看做されてもおかしくない措置である。
寄って集っての小保方叩きの中,論文の共同執筆者の一人で元上司の若山照彦現山梨大教授も了承し,STAP論文は2014年7月に撤回された。
理研の調査委員会は同年の12月に“STAP細胞はES細胞が混入したもの”という,訳が解らない最終調査報告書なるものを発表し,幕引きとした。
体細胞由来のSTAP細胞と卵細胞由来のES細胞は本来別物であるにもかかわらず,理研の報告書を信じるNHKの科学記者など素人にはその判断がつかなかったのであろう。
さらに,理研の結論を背景に,理研の元研究員の石川智久がES細胞が盗まれたと,2015年1月26日に理研がある兵庫県警に告発する茶番劇まで発生した。
小保方晴子のSTAP細胞はじつはES細胞で,それは盗品であるという理研の文脈の矛盾を解消するためであろうか。
NHKの番組については,小保方晴子がES細胞を盗み出し,それを使って世の中にありもしないSTAP細胞という捏造をした,という文脈から作られたのだと思う。
これに対し,小保方側から未だ確定していない事柄に関して,不当に貶めたとその内容に反論している。
これも,放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は2015年8月19日に,STAP細胞の論文不正問題を特集したNHKのこの番組について審理入りしたことを明らかにした。
さらに,石川智久の告発に関しては兵庫県警が2015年5月に受理し,今年3月に神戸地検に書類が一応回ったが,5月18日不起訴処分とした。
これについては,神戸地検が異例の“事件の発生自体が疑わしい事案であり,犯罪の嫌疑が不十分だった”というコメントを出している。
盗難が起こったとされる2013年の冬から2年近く前の2011年から12年にかけて,小保方晴子の言うSTAP細胞はすでに完成していて,論文の投稿準備にかかっていたと見られている。
Time machineでもない限り,後から手に入れたES細胞で研究を完成させることはできないのは明らかであり,神戸地検もわざわざ不起訴理由を述べて,後に検察審査会などに持ち込まれて,自分たちの過怠であると言い立てられないようにしたのであろう。
STAP細胞疑惑に対する出版物も数多く出ている。
2015年9月に朝日新聞出版から出された新書『自分のついた嘘を真実だと思いこむ人』という本の中でも,著者の片田珠美(註2)は,まえがきの筆頭で,
STAP細胞事件の小保方晴子氏は,論文の改竄や捏造があったことを示す証拠が次々と出てきても,「STAP細胞はあります」と平然と主張し続けた。困ったことに,本人が自分のついた嘘を真実だと思い込んでいるだけに,心酔者を生み出しやすい。
と述べていてる。
本をよく読むと,著者はいろいろな現象を説明するに当り,小保方晴子の言動を引用して,自分の主張の傍証としている(註3)。
それによると,著者の片田珠美は“弁護士を伴うとマスゴミの低俗な追求に対する威嚇になる”という説を唱えて,被害者は嘘を言わないためには弁護士を伴うべきではない,と主張しているように感じる。
米国などでは,紛争に巻き込まれた時には,弁護士の介助を受けて発言するのが常識である。
法治国家である日本では,当然ながらこの権利は認められている。
それとも著者の片田珠美は,大陸中国のように弁護士の存在すらも認めていないのであろうか。
著名国立大の医学部を出た片田珠美は,私大卒で医学部出身でもない小保方晴子が,自分よりも優れた研究を成し遂げたと見えたことに対し,精神科医である本人も気付かない内に嫉妬心を燃やしていたのかもしれない。
思いがけなく,小保方晴子の権威が失墜したので,著者の精神科医という権威を上げるために,小保方晴子を叩く本書を書いたように見受けられるのは,養豚家が世の中を斜めに見てきた弊害かもしれない。
養豚家としては,嘘を真と思いこんでいる例としては,小保方晴子よりもむしろ従軍慰安婦という名の高給取りの元売春婦について,ありもしない性奴隷と報じた朝日新聞や韓国の元売春婦とそれにまつわる韓国人や韓国政府の嘘を,片田珠美に暴いて欲しいと思う。
しかしそれでは,この本は朝日新聞からは出版できなかったと思うので,片田珠美の著作は石川智久に比べればかなりスマートな売名行為だと認定できる。
たしかに,著者が主張する“記憶は嘘になり易い”ということ自体は正しい。
“記憶というのは自分に都合がよいように創作された話しである”と,脳科学の世界的権威であるJames.L.McGaughも『Memory and Emotion』という解説書で述べている。
したがって,小保方晴子の発言内容も部分的には自分に都合がよい創作であろう,という推察は成り立つ。
だが,小保方論文に弱点があって,その通りに追試してもSTAP細胞ができないとしても,この本の著者が言うように,STAP細胞のようなものの存在自体がまったくの嘘で,小保方晴子がES細胞を盗んででっち上げた妄想の産物であるかどうかは,上述のHarvart大学の特許審査請求や神戸地検の不起訴の判断を見ても,簡単には結論付けできないと思う。
せいぜいが,小保方論文はSTAP細胞を造ったという学術論文としては,不十分であるというくらいであろう。
犯罪行為はなかったと思う。
養豚家は,小保方論文の発表からSTAP問題が表面化し,net民やNHKなどのマスゴミおよび片田珠美などが大騒ぎしても,約3年近くの間この欄では沈黙を保って来た。
それは,どの言い分が本当に学術的に正当かどうかが解らないからである。
ただ,今回発言するに当って言えることは,小保方叩きは行き過ぎであり,物事をもっと覚めた目でみないと,韓国の日本叩きに対しての悪口は言えない,ということである。
江戸時代の始め頃,Galileoが宗教裁判で地動説を否定されたときに,“E pur si muove(それでも動いている)”とつぶやいたとされている。
似た例としては, Wegnerの大陸移動説やDarwinの進化論もある。
これらは,その後の科学研究の発展で肯定されたことを見ても,“STAP細胞はあります”という発言をした小保方晴子を完全な妄想家だと気軽に断定することは,まだ早すぎるのではないだろうか,と養豚家は思う。
註1
小保方晴子は2008年に,論文の共著者の一人のHarvart大学のVacanti教授の下に短期留学している。
註2
片田珠美:1961年生れ,阪大医学部卒,京大で人間・環境学の学位取得,精神科医,犯罪心理などが専門
註3
本書204頁から引用:
“STAP論文に研究不正があったとの理研の調査委員会が結論づけた直後に小保方氏が記者会見した際,弁護士を伴っていたのも,マスコミに対する威嚇の効果を期待したいのではないか。”
2016年版完