1.5 アースも配線する
電気は漏れると感電事故を起こしますから,機器の外側の金属をアースにつないでおく必要があります。
1.5節の内容
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Q 1.23 緑色のアース線 |
[A]
緑色の電線は,かならずコンセントにある
Q1.14で説明したように,家庭や事業所に来ている100Vの電気の配線は,トランスで片側が地面に接続(
洗濯機などの家電機器の胴体を触るとビリビリと電気が来るときは,差込みプラグを逆にして差し替えると,溝が長い側が入れ替わって,ビリビリしなくなります。ビリビリと感じなくても洗濯機など水を使う機器では,必ずQ1.27で説明するように
(a)接地側 | (b)アース端子 |
図1.30 コンセントのアース側とアース付きコンセント |
コンセントが図1.30(b)のようなアース端子付きでないときは,建物のそばで図1.30(b)のようなアース棒を使って,家電機器から出ている緑の線を大地に接続しておきます。
このアースは電力用アース(接地)といいます。
なお,エアコンや調理器具用に200Vの電気が配線されているコンセントがあります,こちらは電源線の両側とも接地されていません。
コンセントに用意されているアース端子を,地面に直接つなぎます。
Q 1.24 パソコンのアース線 |
[A]
マンションなどの室内の排水管は,垂直の下水管への接続構造が悪いと,洗面所などから下水の臭いが上がってきてしまいます。アースもそれと似た現象が起きます。
図1.31 電力用と 通信用 アース |
パソコンなどの電子機器も電気的な安全性から考えると,すべて接地を取ったほうがよいのですが,図1.31のようにパソコンのアースが電子レンジと共通になっていると,アース用の電線を通して雑音(
図1.32 アース端子 を引き出す アダプタ |
アース線付きプラグ | 3Pプラグ | 情報通信機器の アース付きケーブル |
3Pプラグを2Pにする アダプタ(豚の鼻) |
パソコンなど情報通信機器のアース付きのプラグは,独自に引いてきた通信用アースに図1.32 に示す俗称“豚の鼻”と呼ばれている接地アダプタやアース線付きのプラグを介してアースを分けます。